奥信濃、毛無山(標高1650m)の山裾に広がる野沢温泉。開湯の時期には諸説あるが長い歴史があることは確かで、江戸時代に飯山藩主松平氏が別荘を建て、庶民に湯治を許可したことから賑わいだしたといわれる。源泉は30以上もあり、250軒ほどの宿泊施設が古い街並みに点在する。13か所の共同浴場があり、なかでも湯屋造りの「大湯」は有名。90度の湯が湧きだす「麻釜(おがま)」では、地元の人たちが野菜や卵を茹でている風景に出会える。言わずとしれた、野沢菜の発祥の地。
泉質−弱アルカリ硫黄泉/泉温−40〜90度/効能−胃腸病、糖尿病、リューマチ、創傷、皮膚病など